整骨院グループの「スペパ」改革事例
「各店舗での整理整頓や掃除のルールは以前から存在していたんです。でも、ルールが形になっていなかったり、本当の意味での使い勝手の良さには至っていなかったんです」
複数店舗を展開する株式会社どんぐりの椎名亮文社長は、現場の課題に気づき、私たち外部の専門家に依頼し、全店舗の社員を対象とした『仕事の効率化のための整理収納研修』を実施することを決めてくださいました。
研修を通じて社員の皆さん一人ひとりが整理収納の基礎知識を身につけていったこと、それが、大きな転換点となりました。
更に、半年間にわたる継続的なサポートを通じて、確実に『仕事がしやすい空間』が生まれていきました。
椎名社長は、専門家による指導の効果について、こんな風に語ってくださいました。
「上司から社員への指導では、どうしても厳しい口調になってしまいがちでした。でも、専門家が客観的な立場から、優しく見守りながらサポートに入ってくれることで、社員たちは自信と主体性を持ちながら、更なる改善に取り組むようになってくれました」
社員の皆さんが
「自分たちが働くこの会社の空間をもっと良くしよう」
という気持ちを持つことで、仕事に取り組む姿勢も前向きになり、店舗全体の空気が変わっていきました。
その結果、来店されたお客様の満足度も自然と高まり、
「またこの整骨院に来たい」
という気持ちにつながっていく。そんな姿が私には見えました。
つまり、整理収納の取り組みは、業務効率の改善だけでなく、従業員の満足度の向上とお客様の満足度の向上、そして最終的には売上の増加という、素晴らしい好循環を生み出すことができるのです。
スペース活用が業務改善に与える影響
この事例から学べる、大切なポイントをお伝えしたいと思います
1.全員への基礎教育
経営者だけでなく、現場で働く全スタッフが正しい知識を持つことが、とても大切です。
2.継続的なサポート
一時的な研修だけでなく長期的なフォローアップにより、確実な定着が図れます。
3.外部専門家の活用
客観的な視点と専門知識を持つ外部の目が、スムーズな導入をお手伝いできます。
4.意識改革の重視
単なるルール作りではなく、スタッフの皆さんの主体的な意識改善を育むことで、持続的な効果につながります。
医療現場という、清潔さと効率性が特に求められる環境においても、整理収納の専門的導入は、業務改善と顧客満足度向上の両面で大きな成果をもたらすことができます。
この事例が、皆さまの職場での整理収納の参考になれば嬉しいです。